反応経路計算用マシン

合金触媒の研究用途でマシンの導入をご相談いただきました。具体的な用途や条件は以下のとおりです。

・WinmostarでQuantum ESPRESSOを使い、表面電子状態の計算や反応種 (プロピレンや水素等) が吸着した系の計算、NEB法による反応経路の計算などの実施を想定している。

・金属化合物を使用しているため、中にはユニットセル内の原子が10個を超えるものもある。

・予算申請のための見積もりなので具体的な予算は決まっていないが、ひとまずは50万円程度を想定している。

弊社からは、ご予算50万円に近い金額で検討した構成をご提案しました。

【主な仕様】

CPU AMD Ryzen9 7950X (4.50GHz 16コア)
メモリ 128GB
ストレージ 2TB SSD S-ATA
ビデオ NVIDIA T400
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x1
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 850W
OS Microsoft Windows 11 Pro 64bit

■Point

・Quantum ESPRESSOは公式のCPUベンチマークデータが公開されている。

・AMD系の多コアCPUが性能面で有利。

・ベンチマークリスト内でご予算内で対応できるCPUは、Ryzen9 5900X 12コアRyzen9 5950X 16コアが該当する。

※参考:Performance Metrics (Quantum ESPRESSO) ※外部サイトに飛びます

ご提案では、ベンチマークリストに掲載されたCPUよりも新しい世代の製品を採用しているため、より高いスコアを狙えると判断しました。

■FAQ

・Winmostarとは
Winmostar (ウインモスター) は原子・分子スケール構造モデリングソフトウェア。量子化学計算 / 分子動力学計算 / 個体物理計算などに対応しており、GUIでのシミュレーションを行うことができます。
※参考:Winmostar ※外部サイトに飛びます

・Quantum ESPRESSOとは
Quantum ESPRESSO (クオンタムエスプレッソ) は、GNU General Public Licenseで無料配布されているオープンソースソフトウェア。第一原理電子状態計算プログラム。
※参考:Quantum ESPRESSO ※外部サイトに飛びます