WSL2・Dockerセットアップ済みマシン

AI学習に携わるお客様より、事例No.PC-11641Bをご覧のうえ、事例記事で行われているセットアップを施してほしいとご相談いただきました。
具体的には、Windows上でUbuntuを動作させ、そのUbuntu環境内でCUDA Toolkit 11.8、TensorFlow、PyTorch、Dockerが利用可能な状態になるようにしてほしいとのご要望です。

ご連絡いただいた内容を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Intel Core i7-14700 2.10GHz (8C/16T) + 1.50GHz (12C/12T)
メモリ 合計 32GB DDR5 5600 16GB x 2
ストレージ 2TB SSD S-ATA
ビデオ NVIDIA Geforce RTX 4090 24GB
ネットワーク on board (2.5GBase-T x 1) Wi-Fi6E x 1
筐体+電源 ミドルタワー型筐体 1000W 80PLUS PLATINUM
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit
その他 WSL2 (Ubuntu 22.04設定)
CUDA Toolkit インストール (WSL2上)
Tensorflow/PyTorch/Docker ※すべてWSL2上で設定

ご覧いただいた事例No.PC-11641Bのパーツ使用を基に、お客様のご要望に合わせたセットアップを施したマシンです。

本構成はIntel Core i7-14700とRTX 4090を搭載しており、大規模なディープラーニングやGPU計算を伴う解析にも対応可能です。

開発環境として、WSL2を有効化し、Windows上でUbuntu環境が利用できるようセットアップ済みです。
さらに、CUDA Toolkit、TensorFlow、PyTorch、DockerもUbuntu環境内にあらかじめインストールしているため、到着後すぐにAI開発やデータ解析を始められます。

なお、WSL2とDockerをお客様ご自身で導入する場合の手順については、こちらのガイドページで詳しく解説しています。

参考:
初心者でも簡単! WindowsにUbuntuを導入する方法

このような分野で活躍されている方へ

  • 機械学習
  • AI開発
  • 数値計算
  • ソフトウェア開発

研究内容や運用基盤に合わせた構成提案やセットアップにも対応しています。
掲載内容に含まれないご要望につきましても、どうぞ遠慮なくご相談ください。。

キーワード

・WSL2とは

WSL2は、Windows Subsystem for Linuxのバージョン2で、Windows上でLinuxカーネルを直接実行できる仕組み。
従来より高速かつ互換性が高く、Linux環境を仮想マシン感覚で手軽に使える。
研究開発においてLinux専用ツールの実行に活用される。

参考:Microsoft Learn WSL ※外部サイトに飛びます

・CUDA Toolkitとは

CUDA Toolkitは、NVIDIAが提供するGPUコンピューティング開発環境。
C/C++やFortranでのGPUプログラミングを可能にし、ディープラーニングや数値解析などで高速計算を実現できる。
AI開発やシミュレーション分野で広く活用される。

参考:NVIDIA CUDA Toolkit ※外部サイトに飛びます

・Tensorflowとは

TensorFlowは、Googleが開発した機械学習ライブラリ。
ニューラルネットワーク構築やモデル訓練を効率化し、画像認識や自然言語処理など幅広いAI開発に利用される。
GPUを用いた高速計算にも対応している。

参考:TensorFlow公式サイト ※外部サイトに飛びます

・PyTorchとは

PyTorchは、Facebookが開発したディープラーニングライブラリ。
動的計算グラフによる柔軟なモデル構築が特徴で、研究開発から商用サービスまで幅広く利用されている。
GPUでの高速演算にも対応可能。

参考:PyTorch公式サイト ※外部サイトに飛びます

・Dockerとは

Dockerは、アプリケーションをコンテナと呼ばれる単位で実行する仮想化技術。
軽量で高速起動可能なため、環境構築やデプロイを簡易化可能。

参考:Docker公式 ※外部サイトに飛びます