シリアルポートの分割、共有、結合のためのシリアル通信アプリケーション「Serial Port Splitter」

■こちらは、2020年6月2日に投稿された記事のため、情報の内容が古い可能性があります。

ユニポスWebサイトに、シリアルポートの分割、共有、結合のためのシリアル通信アプリケーション「Serial Port Splitter」を追加しました。

Serial Port Splitter は、シリアル通信デバイスと各通信アプリケーションとのデータフローを最適に行うためのシリアル通信アプリケーションです。

一般的に周辺機器や無線機などのデバイスとソフトウェアとのデータ通信を行う場合、機器とPC側の両方にシリアルポートが必要、かつ同時にシリアルポートを使用することはできません。 Serial Port Splitter を使用しますと、アマチュア無線におけるこの問題(シリアルデバイスと通信アプリケーションの1対1の通信と、同時使用不可の問題)を解決できます。

物理的なCOMポート(シリアルポート)を仮想ポートに分割、COMポートの共有や結合もできるため、1 対 複数のシリアル間通信はもちろんのこと、 シリアル通信デバイスやアプリケーションの切替えや再設定などを必要とせず、同時利用も可能です。スピーディーなデータ通信が可能となります。

Serial Port Splitterの主な特徴

Splitting physical COM port (分割)

シリアルデバイス(ハードウェア側)のCOMポート(シリアルポート)を分割し、デバイスマネージャー上に仮想のCOMポートを作成します。各通信アプリケーションは仮想COMポートを認識させますが、実際には物理COMポートに接続されているデバイスで動作します。シリアルデバイスからのデータフローは、作成されたすべての仮想ポート間でCOMポートに接続されているシリアルデバイスとデータを交換できます。

Sharing physical COM port (共有)

シリアルポートの分割と似ていますが、1つのCOMポート(ほとんどがCOM1)のみを認識するように開発された、古いタイプの通信アプリケーションに有効な機能です。複数のアプリケーション(または1つのアプリケーションの複数のコピー)は、仮想COMポート名ではなく、同じCOMポート名を使用(共有)して、単一のシリアルデバイスにアクセスできます。

Joining physical COM ports (結合)

複数のシリアルデバイスを単一の仮想COMポートと結合することで、通信アプリケーション側のデータを、仮想COMポートに接続された複数のシリアルデバイスに対し、同時に送信することができます。同一データをを複数デバイスへ同時に書き込む場合に便利な機能です。

その他の特徴:
・COMポートエミュレーション(シリアルポートエミュレーション)
・COMポートの速度を選択可能
・すべての仮想ポートに対して読み取り/書き込みの権限を設定可
・シリアル信号処理用の信号制御COMポート
・無制限の数の仮想COMポートを作成可 等

ライセンスについて

それぞれのライセンスには、1年間の無償アップデートが含まれています。

・Seat License:
1台のコンピュータのみでご利用になる場合のライセンス(1人または複数のユーザが使用可)

・Site License
企業・団体・公益機関等、同一組織内の使用であれば、台数(ユーザー数)には制限がないライセンス

・OEM License
FabulaTech社の製品の機能を、サードパーティのソフトウェアまたはハードウェアソリューションに統合できるライセンス(個々のライセンスキーはございません)

※ FabulaTech社のその他の製品のお問い合わせにつきましては、製品名やURLをお知らせください