ビデオ監視・アクセスコントロール用マシン

お客様より、ビデオ監視とアクセスコントロールを行う管理ソフトウェア「Axis Camera Station」を使用するためのマシンについてご相談いただきました。合計24台のカメラを接続し、24時間稼働での運用を予定されています。

CPUは8コア16スレッド仕様であることや24時間稼働の条件も踏まえて検討した結果、産業用途向けのEmbedded製品を選定しました。加えて、4Kトリプルモニタ (3画面) 出力というご要望もいただいているため、ビデオカードはMini DisplayPortを4ポート搭載したA2000を選定しています。関連して、同系統の構成で標準的に採用しているニプロン製350W電源では容量に余裕がないため、1つ上の550Wとしています。

AXIS Camera Stationのハードウェアガイドラインでは、送られてくるデータ速度によって仕様が分かれています。本事例の構成は、クライアント側のスペックレベルでは “最大300メガビット/秒” クラスのクライアントに相当する能力を上回る内容となっています。

■AXIS ハードウェアのガイドライン ※メーカーページへ移行します

ただし、上記のガイドラインでは「HDD速度」について言及されていません。 ご案内の構成はHDDでのRAID1 (ミラーリング) 仕様ですので、ストレージがボトルネックになる可能性があります。特に、高いビットレートが求められる場合は、オンボードではなくカードタイプのRAID仕様に変更するといった対応が必要になる可能性があります。

【主な仕様】

CPU Core i7 10700E (2.90GHz 8コア)
メモリ 16GB
ストレージ1 480GB SSD S-ATA
ストレージ2 10TB HDD S-ATA x2 (RAID1)
ビデオ NVIDIA RTX A2000
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x2)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + ニプロン製550W
OS Microsoft Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64bit
その他 リムーバブルケージ x2

【関連情報】