第一原理計算用マシン

お客様より、第一原理計算用途で gfortran + OpenMP + LAPACK の入門機となるLinuxマシンについてご相談いただきました。ご希望の条件は以下のとおりです。

CPU：Ryzen 9 5900X
メモリ：32GB
GPU：安価なもの
ネットワーク：無線LAN
OS：Ubuntu
その他：極力静音な構成

【オプション】 ・gfortran + OpenMP + LAPACK のセットアップ ・ウイルス対策ソフトのセットアップ ・SSHサーバセットアップおよび無線LAN固定IPアドレス設定 ・USBリカバリメディアの作成

本事例の構成はCPU以外の発熱が低いため、筐体ファンを外しCPUクーラーのみで冷却することで、動作音を抑えています。全てのケースファンを外した場合、実質的な動作音はCPUクーラーの音のみとなります。なお、CPUクーラーの騒音値は最大37dBAです。筐体自体も、静音性を重視した製品としています。

「gfortran + OpenMP + LAPACK のセットアップ」と「ウイルス対策ソフトのセットアップ」については、Ubuntu 20.04ではいずれも標準リポジトリから導入が可能です。
ウイルス対策ソフトは、GUIフロントエンドを備えたCkamTKというセキュリティソフトのインストールを想定しています。これらについては、標準リポジトリから最新の安定版をインストールおよびインストール状況の確認と、ウイルス対策ソフトは初回スキャンを行うところまでを一連の作業内容として想定しています。

「SSHサーバセットアップおよび無線LAN固定IPアドレス設定」に関して、接続先の環境でSSHの設定が必要かどうかは、Linuxディストリビューションによって異なります。Ubuntuの場合、標準ではSSHサーバがインストールされていないため、これをインストールしサービスを有効にする作業が必要です。
IPアドレス設定は、お客様が現在使用しているWindowsマシンと同じローカルネットワーク配下にIPを設定するところまでを弊社が責任を持って対応いたします。

【主な仕様】