CLC Genomics Workbench 対応 共用ワークステーション

薬学および生物遺伝子研究に携わるお客様より、ワークステーション導入のご相談をいただきました。

研究室内の複数研究者が共用し、共通ソフトとして「CLC Genomics Workbench」を利用する環境を想定されています。
予算は150万円で、処理内容は研究者ごとに異なるため、幅広いゲノム解析に対応できる柔軟な構成を求められています。

「CLC Genomics Workbench」に対応した共用ワークステーションとして、研究室内での多人数利用や将来的な解析規模の拡大を見据えた設計をご提案しました。

CPU Intel Xeon W7-2575X 3.00GHz (TB3.0時 最大4.8GHz) 22C/44T
メモリ 合計128GB DDR5 5600 REG ECC 32GB x 4
ストレージ1 4TB SSD M.2 NVMe Gen4
ストレージ2 8TB HDD S-ATA
ビデオ NVIDIA RTX A400 4GB (MiniDisplayPort x 4)
ネットワーク on board (1GbE x1 /10GbE x1)
筐体+電源 ミドルタワー型筐体+1000W 80PLUS PLATINUM
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit

CLCの推奨環境を満たす、余裕ある構成

CLC Genomics Workbench Premium の公式サイトでは、標準利用で16 GB以上、プラグイン使用時には64 GB以上のメモリが推奨されています。
これを踏まえて、将来的な処理規模の拡大や同時利用を想定し、128 GBのメモリを実装しました。
空きスロットも4つ確保しており、最大256 GBまでの増設が可能です。

参考:System requirements _ QIAGEN Digital Insights

CPUには、22コア/44スレッドの Intel Xeon W7-2575X を搭載。 並列処理能力に優れ、大規模データを用いる計算処理にも適しています。
GPUについては、CLC自体がグラフィックス処理を行わないため、描画と安定動作を目的にNVIDIA RTX A400を選定しました。
十分な表示性能を維持しながら、全体のコストバランスを保っています。

ストレージには、高速処理用の4 TB NVMe Gen4 SSDと長期保存向けの8 TB HDDを搭載し、解析データの展開と保管を効率的に行えるようにしています。

このような分野で活躍されている方へ

  • バイオインフォマティクス
  • ゲノム解析
  • 分子生物学
  • メタゲノム
  • トランスクリプトーム解析

導入目的や今後の研究方針に応じて、カスタマイズやソフトウェア要件への対応も承っております。
まずはお気軽にご相談ください。

キーワード

・CLC Genomics Workbenchとは

CLC Genomics Workbench は、次世代シーケンス (NGS) データを直感的な GUI 操作で解析できる、統合型バイオインフォマティクスソフトウェアです。
医学・基礎生物学・微生物学・メタゲノム・シングルセル解析など、幅広いバイオサイエンス領域で大学・企業の研究者に活用されています。 高度な解析アルゴリズムや視覚化ツールに加え、研究用途に応じてすぐに使えるワークフローや各種プラグインが豊富に用意されており、専門的な解析にも柔軟に対応可能です。

参考:QIAGEN CLC Genomics Workbench | QIAGEN Digital Insights ※外部サイトに飛びます