FLOW-3D向け Threadripper 9960X搭載 計算機

社会インフラや都市計画に関する研究に携わるお客様から、FLOW-3DをWindows環境で使うためのPCについて相談したいとご相談をいただきました。

ご相談の内容を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU AMD Ryzen Threadripper 9960X 4.20GHz (boost 5.4GHz) 24C/48T
メモリ 合計256GB DDR5 5600 REG ECC 64GB x 4
ストレージ1 1TB SSD M.2 NVMe Gen4
ストレージ2 4TB SSD S-ATA
ビデオ NVIDIA RTX 2000 Ada 16GB (MiniDisplayPort x 4)
ネットワーク on board (2.5GbE x 1 10GBase-T x 1) Wi-Fi
筐体+電源 ミドルタワー型筐体 1000W 80PLUS PLATINUM
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit

FLOW-3DのWindows環境に適した構成として、2025年最新モデルのCPUを搭載したワークステーションをご提案しました。

解析性能を引き出す高クロックCPUと大容量メモリ

FLOW-3Dはシングルスレッド性能が重要なため、処理能力を高めるにはクロック数の高いAMD製CPUが適しています。
その要件を満たす24コアモデルのThreadripper 9960X (4.20GHz) は、高クロック動作と安定性を両立できるため、現在ご提案の構成に採用しています。

FLOW-3Dの公式情報では、1コアあたり4GB以上のメモリ搭載が推奨されています。
本構成では64GBメモリを4枚、合計256GBを搭載。1コアあたり10GBと十分なメモリ容量を確保したため、将来的な計算規模の拡張にも対応可能です。

※Windows環境でFLOW-3D製品を利用する際の注意点※

Windows環境では、32コアを超えるAMD製CPUで大幅な性能低下が報告されています。
コア数を重視する他のソフトウェアとの併用を検討されている場合は、ご相談ください。

参考:FLOW-3D 稼働環境 (AMD RyzenまたはEpyc CPUについて)

描画処理を考慮したGPU選定

FLOW-3DはGPUによる計算処理には対応していませんが、描画やポストプロセスのパフォーマンスにはGPU性能が影響します。
そのため、ご予算内でパフォーマンスと安定性のバランスに優れたRTX 2000 Ada 16GBを採用しました。

構成変更にも強い柔軟なシステム設計

本システムは最新世代のCPUを搭載しており、将来的なメモリ増設やストレージ拡張にも柔軟に対応できます。
増設や構成変更は弊社テガラにて承っておりますので、ご希望があればぜひご相談ください。

このような分野で活躍されている方へ

  • 流体力学
  • 海洋工学
  • 鋳造工学
  • バイオメカニクス
  • マイクロ流体工学

掲載内容に含まれないご要望につきましても、お気軽にお問い合わせください。

キーワード

・FLOW-3Dとは

FLOW-3Dはコントロールボリューム型有限差分法を用い、非定常流や熱流体問題を解析できる3次元汎用CFDソフトです。
自由表面や複雑な流体界面の高精度シミュレーションに優れ、相変化や流体-構造連成、多相流にも対応。設計から生産工程まで幅広く活用されています。

参考:Flow Science Japan ※外部サイトに飛びます