【テグシス】NVMe SSD 4枚でのストレージ動作確認 (RAID0)

■こちらは、2020年8月17日に投稿された記事のため、情報の内容が古い可能性があります。

テガラの研究用・産業用カスタムPCの製作サービス「テグシス」では、お客さまにより安心して構成の検討をいただくため、事前にお使いの環境で動作するかどうかを、実際に検証した上で、ご提案させていただくこともございます。

そんな検証事例の一例をご紹介いたします。

M.2 NVMe SSD 4枚でのRAID0構成

今回はお客様より「手持ちのASRock Ultra Quad M.2 Cardを利用し、NVMeでのRAID0を実現したい」というご要望ををいただきました。

支給品(ご利用予定のPCI-Eカード : Ultra Quad M.2 Card、およびSSD)を使用し、ご依頼いただいた産業用のカスタムPCで性能がきちんと発揮できるかを、事前に検証し、出荷させていただきました。

1.検証用パーツ(支給品)について

支給品とは、お客様にご用意頂くパーツのことをいいます。PCの製作において支給いただくパーツには、事前検証や再利用の意味合いがあります。今回は前者の事前検証のための支給品で、ご利用予定の環境を再現し性能確認を行いました。支給品による事前検証は、パーツの相性問題だけでなく、性能評価、ならびにPC導入の判断材料に役立てて頂けます。

 

2.Intel SSD 660p x4にてRAID0のテスト

Intel SSD 660p (2.0TB) 4枚にて、RAID0を構築後、CrystalDiskMark を用いて ベンチマーク測定いたしました。

問題なく動作し、テスト結果がお客様の許容範囲であることを確認いただいたうえ、ご採用いただきました。

Intel SSD 660pは、メインのストレージ部分としてはインテルQLC NAND(64層)を採用した製品となりますが、一部にSLCキャッシュ(SLCバッファ)技術を取り入れており、性質上リード部分に若干波がありましたが、書き込み性能は良好でした。

支給品 M.2 SSD 増設ボード ASRock ULTRA QUAD M.2 CARDの仕様

インターフェース  – PCI Express 3.0 x16
コネクタ  – Ultra M.2 ソケット 4 個
 – M Key タイプ 2242/2260/2280/22110 M.2 に対応
 – 最大 Gen3 x4 (32 Gb/s) までのPCI Express モジュール
 – グラフィックス 12V 電源コネクタ 1 個
サイズ  – W:243.84 x H:111.76 mm
その他の特徴  – Intel社のVROCテクノロジーに対応
 – Intel社の最新の NVMe M.2 SSD に完全対応
 – M Key タイプ 2242/2260/2280/22110 M.2 PCI Express モジュール Gen3 x4 32Gb/s に対応

ASRock ULTRA QUAD M.2 CARDの製品詳細
https://www.asrock.com/mb/spec/product.jp.asp?Model=ULTRA QUAD M.2 CARD

 

支給品 インテル SSD 660p シリーズの仕様:

容量  – 2.048 TB
フォームファクター  – M.2 22x80mm
インターフェース  – PCIe3.0x4, NVMe
リソグラフィーの種類  – 3D2 QLC*

Intel SSD 660pシリーズの製品詳細
https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/series/149409/intel-ssd-660p-series.html

 

テグシス製品のご利用に際しまして、ご要望に応じた検証・フィードバックをさせていただいておりますので、お気兼ねなくご相談ください。

この記事を書いた人 : 技術部 國分
この記事を書いた日 : 2020.8.17