線形一次方程式解析用マシン

お客様より、MATLABを用いた線形一次方程式の計算用マシンをご相談いただきました。
現在は以下のスペックのマシンを利用されています。

メモリ:8GB
CPU:Core i5

このマシンの場合、n=4000程度の計算は可能ですが、n=16000を超えると計算できないという問題があります。
最終的にはn=60000まで計算できる専用機を、予算100万円程度で検討したいというお考えです。

MATLABでの線形計算ではメモリ容量が重要ですので、ご予算の範囲内でメモリ容量を優先した構成を検討しました。

お客様へのヒアリングの中で、お使いのPCで n=16000 の計算が不可能であった理由には、行列サイズのメモリ容量オーバーが関係していると推測できましたので、 n=60000 の計算の際にメモリが不足しないよう、大容量の256GBとしています。

CPUは14コアのXeon W-2275を搭載し、Core i5よりも性能は向上しております。
しかし、実利用で計算速度が向上するかはコードの書き方に依存する部分もありますので、一概に「コア数が増えれば速度が向上する」とは言い難いです。コード側の並列化が、どの程度有効かによって変わってくると考えられます。本構成を元にマシン導入をご検討の際には、コード側の状態についてもご確認いただけますと幸いです。

【主な仕様】

CPU Xeon W-2275 (3.30GHz 14コア)
メモリ 256GB REG ECC
ストレージ 1TB SSD M.2
ビデオ NVIDIA T400
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x1 5G x1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 850W
OS Windows 10 Professional 64bit
その他 TPMモジュール