脳波測定用マシン

認知脳科学の研究に携わるお客様より、VR利用時の脳波測定の実験を行うPCをご相談いただきました。
現在使用しているPCのスペックよりも高性能な構成がご希望です。

【現在利用しているPCのスペック】
・CPU:Core i7-7700
・メモリ:16GB
・ストレージ:SSD 250GB、HDD 1TB
・ビデオ:NVIDIA Geforce GTX1080

OSはWindows10をご希望で、外部機器との接続のため、シリアルポートとパラレルポートが各1ポート搭載する必要があります。

ご連絡いただいた条件を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Core i7-13700 (2.10GHz 8コア + 1.50GHz 8コア) x2
メモリ 32GB
ストレージ1 1TB SSD M.2
ストレージ2 4TB HDD S-ATA
ビデオ NVIDIA Geforce RTX4080
ネットワーク on board (2.5GBase-T x1) Wi-Fi x1
筐体+電源 タワー型筐体 + 1000W
OS Microsoft Windows 10 Professional 64bit
その他 追加パラレルポート x1、シリアルポート x2

現在ご利用のPCスペックを踏襲しつつ、性能が高くなる構成のご提案です。
CPUには同じCore i7の最新版を選択し、メモリやストレージ容量を増やしてあります。

ビデオカードはご利用PCのGTX1080と同じ「x080」ランクを引き継いで、RTX4080としています。世代の違いでスペックがかなり上がっていますので、VR側の表示能力に対して過剰スペックである場合には、RTX4070に変更するプランも考えられます。

パラレルポートについては、現在では古い世代の規格に属するものであり、最新仕様でパラレルポートを標準搭載しているマザーボードはございません。そのため、本事例では追加カードの搭載で対応しています。
シリアルポートはマザーボード上にオンボードのピンコネクタからPC背面に延長したポート x1つと、パラレルポート増設カードに搭載されているポート x1つがありますので、合計2ポート用意しています。
刺激のトリガーを受けるためのI/Oになると思われますので、利用予定のWindowsで認証 (WHQL) の取れている製品を選定しています。

I/Oポートは拡張カードでの対応ですので、本体スペックの条件が変わってもある程度対応できる想定です。
ご予算や、用途 (例えば、VRで必要なスペック)など、ご希望に合わせて構成を検討させていただきます。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

 

■キーワード

・パラレルポートとは
パラレルポートはコンピュータと周辺機器を接続するためのインターフェース規格の一種。1980年代から1990年代に広く使われ、プリンター、スキャナー、外付けストレージなどを接続に使われた。 Centronicsインターフェースとも呼ばれ、データ転送速度は最大5Mbps程度。 現在ではUSBやネットワーク接続が主流となり、パラレルポートはほとんど使われなくなった。

 

・シリアルポートとは
シリアルポートはコンピュータと周辺機器を接続するためのインターフェース規格。1本のデータ線を使って1ビットずつデータを転送する。RS-232C規格で知られ、1980年代から広く使われた。 マウス、モデム、ターミナルなどに使われ、外部機器を直接PCに接続した。現在ではほとんど使われなくなったが、後方互換性や専用機器向けに一部で残っている。 シリアルポートは簡潔ながら安定した通信インターフェースとして、コンピュータが一般家庭向けに普及するまで重要な役割を果たした。その後高速で使いやすいUSBに置き換えられていった。