熱流体解析用ワークステーション

 

PC-9870をご覧のお客様より、熱流体解析を目的としたワークステーションをご相談いただきました。
具体的には、以下の構成が実現可能かというお問い合わせです。

・CPU:12~16コア以上
・メモリ:32GB以上
・ストレージ:1TB以上
・ビデオ:3D CADが快適に動作する (グラフィック性能より解析速度を重視)
・OS:Windows 10
・使用するソフトウェア:OpenFOAM、Paraview
・予算:100万円程度

お客様が想定したスペックを踏まえ、弊社では下記の構成をご提案しました。

CPU Xeon W7-2495X (2.50GHz 24コア)
メモリ 128GB REG ECC
ストレージ1 1TB SSD S-ATA
ビデオ NVIDIA RTX A2000 12GB MiniDisplayPort x4
ネットワーク on board (2.5GbE x1 /10GbE x1)
筐体+電源 タワー型筐体 + 1000W
OS Microsoft Windows 10 Professional 64bit

解析速度を重視したいというご要望から、ご覧いただいた事例No.PC-9870よりもCPUコア数とメモリ容量をスペックアップした構成をご提案しました。
事例No.PC-9870は、安価ではありますがCPUコア数を増やすことができないため、ベース構成を最新のXeon W-2400シリーズに変更しています。

ビデオカードはワークステーション向けミドルクラス製品を選択しています。一般的なレベルの3D描画でしたら、問題なく行うことができます。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

■キーワード

・OpenFOAMとは
OpenFOAMはオープンソースのCFDソフトウェア。有限体積法に基づき、非構造格子に対応している。広範な物理モデルと数値方法により、流体の流れから化学反応、熱伝達まで解析が可能。MPIとOpenMPに対応しており、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) に適している。大学や研究機関を中心に研究開発や教育で幅広く利用されるソフトウェア。

参考:OpenFOAM ※外部サイトに飛びます

 

・ParaViewとは
Paraviewは科学技術データを視覚的に分析し理解するためのオープンソースの可視化ソフトウェア。超大規模データの読み込みから3D/2Dプロット、アニメーションの生成、測定値の抽出等多岐にわたる機能を持つ。

参考:ParaView (Kitware.Inc) ※外部サイトに飛びます