地理情報システムのためのSfM処理マシン (2023年08月版)

地質調査や測量などの業務に携わるお客様より、「ContextCapture」や「CloudCompare」などのGIS系ソフトウェアが快適に使用できるワークステーションをご相談いただきました。

PC-10451を見ての問い合わせで、ContextCaptureによるSfM解析が出来るだけ高速に実行可能でかつ、CloudCompareでの大容量点群処理がストレスなくできる仕様をご希望です。具体的な指定条件は、以下のとおりです。

・OS:Windows 11 Professional 64bit
・使用するソフトウェア:ContextCapture、CloudCompare 2.12.4、
                                                  Civil 3D 2022/2023、QGIS 3.26、ArcGIS 10.2.2、iRIC Software 3.0
・予算:150万円程度

ご連絡いただいた内容を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Intel Xeon W7-2495X (2.50GHz 24コア)
メモリ 256GB REG ECC
ストレージ1 1TB SSD M.2
ストレージ2 8TB HDD SATA
ビデオ NVIDIA RTX A5000 24GB
ネットワーク on board (2.5GbE x1, 10GbE x1)
筐体+電源 タワー型筐体 + 1000W
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit

2023年08月時点で最新のXeon W-2400シリーズを搭載した構成です。

ご予算上限に余裕がありましたので、ContextCaptureの動作につきましては、動作要件を大きく超える構成でのご提案になります。

参考:System Requirements ※外部サイトに飛びます

また、ご利用予定の各ソフトウェアの要件も満たしております。

加えて、CloudCompareはWindows環境においても、描画をDirectXではなくOpenGLで制御していると思われ、公式サイト・マニュアルにもビデオカードに関する要件の記載がありません。
他のソフトウェアも含めて、コンシューマ向けビデオカードであるGeForceシリーズでの利用を想定していないという可能性が考えられましたので、GPUにはワークステーション向けのハイエンドクラスビデオカード NVIDIA RTX A5000を選択しております。
NVIDIA RTX A5000はCUDAコアを8,192基、GDDR6 VRAMを24GB搭載したハイエンド製品のため、CloudCompareでの快適な大容量点群処理が期待できます。描画性能をそこまで重視されない場合は変更も可能です。

搭載ストレージにつきましては、暫定的にシステム1TB M.2 SSD、データ8TB SATA HDDとしていますが、こちらもご利用予定のデータ量に合わせて変更可能です。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件やご利用予定のソフトウェアに合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

 

■キーワード

・ContextCaptureとは
ContextCaptureは建造物や人工物、自然の地形などを写真から自動的に3Dモデル化するソフトウェア。平面部の不要な凹凸や辺の形状表現の精度の高さなど、建設分野での利用に定評がある。

参考:ContextCapture (Bently) ※外部サイトに飛びます

・CloudCompareとは
CloudCompareは、オープンソースの3次元点群データ処理ソフトウェア。当初はレーザースキャナー等で記録した三次元点群や三角形メッシュ間の比較を行うために開発されていたが、より汎用的なソフトウェアへと進化してきた。無料で3次元点群および三角形メッシュを描画・編集することができる。

参考:CloudCompare ※外部サイトに飛びます

・Civil 3Dとは
Civil 3Dとは、Autodeskによって開発された土木・測量向けの3次元CADソフトウェア。道路・高速道路、用地開発、鉄道などの設計・建設プロジェクトのワークフローを高速化する機能を備えている。

参考:Autodesk Civil 3D※外部サイトに飛びます

・QGISとは
QGISは、QGIS Development Teamにより開発されたオープンソースのGISソフトウェア。ArcGISに似たインターフェイスで空間データの可視化・編集・解析に対応している。機能面はArcGISと比較して限定的だが、無料で利用できる点とコミュニティサポートから個人・教育目的での利用に適しており、世界的に利用されている。

参考:QGIS フリーでオープンソースの地理情報システム ※外部サイトに飛びます

・ArcGISとは
ArcGISは地理情報システム(GIS)の代表的なソフトウェアプラットフォームである。地理データの収集・管理・解析・可視化を行うことができ、世界の多くの組織でGISとして利用されている。デスクトップ製品としてArcGIS ProやArcMap、サーバー製品としてArcGIS Enterprise、開発者向けにAppStudioやArcGIS API for Python、モバイルではArcGIS QuickCaptureやExplorerなどがある。世界中の行政機関や企業でGISとして広く利用されている。

参考:ArcGIS とは? (ESRI) ※外部サイトに飛びます

・iRIC Softwareとは
iRIC(International River Interface Cooperative)Softwareは、水工学に係る数値シミュレーションのプラットフォーム。同名の団体であるiRICによって開発されており、無償で利用することができる。河川の流れ・河床変動解析ソフトウェアとして開発が始まったが、氾濫や流出、津波、土石流モデルなどの様々な数値シミュレーションモデルに対応している。

参考:iRIC | 河川の流れ・河床変動解析ソフトウェア外部サイトに飛びます

・OpenGLとは
OpenGLは、ハードウェアの持つ2D/3DCG関連の演算機能/描画機能を支援するためのライブラリ。
様々な描画デバイスに対応したグラフィック用APIのオープン標準規格。

 

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