画像生成AIモデル開発用マシン

事例No.PC-10992をご覧になったお客様より、画像生成AIモデルを開発するためのワークステーションをご相談いただきました。

Stable Diffusionによる画像生成を活用したゲームの開発プロセスを研究での利用を想定されており、作業ロットの増加と作業時間圧縮を念頭に、RTX4090を3枚搭載したマシンをご希望です。より具体的には、Stable Diffusion Web UI (Python) の動作に特化した構成という条件です。

具体的な条件として、以下の条件をご連絡いただいています。

・GPU:NVIDIA Geforce RTX4090 x3枚
・OS:なし
・使用するソフトウェア: Stable diffusion Web UI (Python)

頂戴した条件を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Intel Xeon Silver 4314 (2.40GHz 16コア)
メモリ 128GB REG ECC
ストレージ 1TB SSD S-ATA
ビデオ NVIDIA Geforce RTX4090 24GB x3
ネットワーク on board (1GbE x1 /10GbE x1)
筐体+電源 キューブケース + 1600W x2
OS なし

お客様ご希望の条件に沿った構成をご提案しました。
事例No.10992の元となった事例No.PC-10880をベースに、ビデオカードの搭載数を3枚に変更した構成です。

ベース事例ではRTX4090を4枚搭載していたため、消費電力の都合上200V環境を推奨していました。
本事例のビデオカードx3枚構成は100V環境での利用が可能ですが、給電量を確保するため、PC-10880の事例と同様に2台の電源ユニットを搭載しています。
この2台の電源ユニットは冗長性を目的としたものではなく、給電量を確保するためのものです。片方の電源が故障するとシステムは機能しなくなりますので、クリティカルな用途での利用は避けるようお願いいたします。

なお、Stable Diffusionの動作は主にビデオカードの性能に依存します。
そのため、価格や消費電力が低くなるように各パーツを選択し、ビデオカードの性能に特化した構成としています。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
いただいた条件に合わせて柔軟にマシンをご提案いたしますので、掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

■キーワード

・Stable Diffusionとは

Stable Diffusionは、イギリスのStability AI社によって開発された画像生成AI。文字入力から画像を生成するtext-to-imageのほか、入力された画像のうち一部分だけを生成して置き換えるインペインティングや、入力された画像の外側に付け足すように画像を生成するアウトペインティング、画像と文字入力に基づいて画像を生成するimage-to-imageでの生成が可能。

参考:Stable Diffusion — Stability AI  ※外部サイトに飛びます

・Pythonとは
Pythonは、Python Software Foundation (PSF) が著作権を保持する、オブジェクト指向プログラミング言語。プログラミングの構文がシンプルなため可読性が高く、目的に応じたライブラリやフレームワークといったコンポーネントが豊富に揃っていることも特徴。プログラミングの初学者から上級者に至るまで人気の言語。

参考:Python ※外部サイトに飛びます

参考:【特集記事】プログラミング言語 Python その人気の理由は?- Python プログラミングを加速するツールたち ※弊社オウンドメディア「TEGAKARI」に飛びます