Metashape用点群データ解析ワークステーション

自然環境や生態系調査に携わるお客様より、ワークステーション導入のご相談をいただきました。
RTKドローン撮影で取得した点群データの解析 (オルソ化、地形解析) に使用するワークステーションの導入をご検討中で、Agisoft Metashapeの推奨スペックを満たす構成をご希望です。
処理速度向上のために、メモリ増設と GPU 性能強化のどちらを優先すべきかも検討事項です。

ご連絡いただいた内容を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Intel Core Ultra 9 285K 3.70GHz(8C/8T)+3.20GHz(16C/16T)
メモリ 合計64GB DDR5 6400 32GB x 2
ストレージ 1TB SSD M.2 NVMe Gen5
ビデオ NVIDIA GeForce RTX5090 32GB
ネットワーク on board(2.5GBase-T x1) Wi-Fi,Bluetooth
筐体+電源 ミドルタワー筐体 1500W 80PLUS PLATINUM
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit

処理性能と安定性を両立した構成

点群データの解析においては、Agisoft Metashapeの推奨スペックを満たすだけでなく、将来的な処理負荷の増加にも対応できる構成が求められます。
そのため、CPUにはIntel Core Ultra 9 285Kを採用し、GPUには最新のNVIDIA RTX5090 32GBを搭載。メモリは64GB (DDR5 6400) とし、仮想メモリへの依存を避けることで処理速度の低下を防ぎます。

ストレージと拡張性

ストレージにはGen5対応の1TB NVMe SSDを採用し、大容量の画像データも高速に読み書き可能です。
拡張性にも配慮し、Thunderbolt 4や複数のM.2スロットを備えた構成としています。

メモリ vs GPU強化の優先度

ご相談いただいた「メモリ増設とGPU強化のどちらが処理速度向上に寄与するか」については、処理規模が大きくなるほどメモリ不足によってスワップ(不足したメモリをストレージで代用する仕組み)が発生します。
スワップは処理速度を大きく低下させるため、まずはメモリの強化を優先することを推奨します。

ご希望に応じて、構成の調整や別案のご提示も可能です。さらに詳しいご要望があれば、お気軽にお知らせください。

 

キーワード

・Metashapeとは
Metahsapeは、写真 (静止画像) から高品質な3Dモデルを構築できるソフトウェア。
基本的な機能を搭載したStandard Editionと、より多くの機能を搭載するProfessional Editionが存在し、 Professional版では航空写真などから3次元GISコンテンツを作成することも可能。
Metashapeライセンスはユニポスにて取り扱っています。

参考:Metashape (Agisoft) ※弊社研究開発者向け海外製品調達・コンサルテーションサービス「ユニポス」のWEBサイトに飛びます