Omniverse用ワークステーション スタンダード構成 (2025年9月版)

お客様より、Omniverseを活用した開発・制作業務に使用するワークステーションをご相談いただきました。
CADやBIM、Digital Twinなどの用途を想定されており、業務兼用で快適に動作する構成をご希望です。
具体的なスペックとして、GPUはRTX Adaまたは上位ゲーミングモデル、メモリは128GB以上をご希望いただきました。

ご相談内容を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU Intel Xeon W5-3535X 2.90GHz (TB3.0時 最大4.8GHz) 20C/40T
メモリ 合計128GB DDR5 5600 REG ECC 16GB ×8
ストレージ1 1TB SSD M.2 NVMe Gen5
ストレージ2 2TB SSD S-ATA
ビデオ NVIDIA RTX PRO5000 48GB
ネットワーク on board (1GbE x1 /10GbE x1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 1500W 80PLUS PLATINUM
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit

GPUの選定について

NVIDIA RTX PRO5000を搭載した構成をご提案しました。
Omniverse環境では、リアルタイムレンダリングや複数アプリの同時使用が求められるため、描画性能と安定性の両立が重要です。
RTX Ada世代は、Omniverse NucleusやMachinimaなどのアプリケーションにおいて、AIアクセラレーションやレイトレーシング性能を最大限に活かせるため、制作業務における生産性向上に貢献します。

また、将来的なGPU増設も考慮して、1500W電源を選択しています。100V環境でGPU x2枚まで搭載可能です。

CPUとメモリ構成

Intel Xeon w5-3535Xを採用し、マルチタスクや開発環境に適したバランスを考慮しました。
メモリは128GBのECC DDR5を搭載し、Omniverseでの大規模シーン編集や複雑なシミュレーション処理にも対応可能です。ECC対応により、長時間のレンダリングやAIトレーニング時の安定性も確保しています。

ストレージとOS

起動用に1TBのNVMe SSD、データ保存用に2TBのストレージを組み合わせ、制作業務に必要な容量と速度を意識した選定です。
Omniverseでは大量の3Dアセットやキャッシュデータを扱うため、ストレージの高速性が作業効率に直結します。
OSはUbuntuも選択可能ですので、PythonやUSDベースの開発環境構築にも柔軟に対応できます。

テガラのオーダーメイドPC製作サービスは、導入時のご用途に加え、将来的な研究規模の拡大を見据えたシステムの拡張にも対応しております。
ハードウェア仕様のカスタマイズや周辺機器の追加、各種ソフトウェア要件に応じた構成のご提案はもちろん、研究環境全体の構築に関するご相談も承っております。
お客様のニーズに合わせて最適なソリューションをご提供いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

キーワード

・NVIDIA Omniverseとは

NVIDIA Omniverseは、デジタルツインアプリケーションを開発・運用するためのプラットフォーム。3D空間でのリアルタイムコラボレーション、高品質なレンダリング、物理シミュレーションが可能で、製造、建築、科学など様々な分野で活用されている。OpenUSDフォーマットを中心に、複数のソフトウェアやツールを連携させ、現実世界のデータを基に精密な仮想空間を構築することができる。NVIDIA RTX GPUによる高速処理で、リアルタイムなレイトレーシングと写真のようにリアルな映像を生成する。

参考: NVIDIA Omniverse ※外部サイトに飛びます

 

用途と予算だけで気軽に見積 - テグシスのかんたんお問合せフォーム