
環境自然科学分野の研究者より、光学シミュレーションソフト「RSoft DiffractMOD(RCWA)」を用いた高速計算環境の導入を検討しているとご相談をいただきました。
複数ジョブの並列実行を前提とした構成を希望されており、計算効率を重視したワークステーションをお求めです。
ご予算は100万円程度が上限です。
CPU | Intel Xeon 6521P 2.60GHz (TB最大4.10GHz) 24C/48T |
メモリ | 合計256GB DDR5 5600 REG ECC 32GB x 8 |
ストレージ2 | 1TB SDD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA RTX A400 4GB (MiniDisplayPort x4) |
ネットワーク | on board(1GbEx1,10GbEx1) |
筐体+電源 | ミドルタワー型筐体+1000W 80PLUS PLATINUM |
OS | Microsoft Windows 11 Professional 64bit |
CPU・メモリ構成について
RCWA法を用いた電磁界解析では、CPUのコア数に加え、メモリの速度や容量も解析効率に直結します。
これらの要件を踏まえ、Intel Xeon 6521P(24コア/48スレッド)とDDR5-5600 ECC Registeredメモリ256GBを組み合わせ、並列処理および大規模計算に適した構成をご提案しました。
GPUについて
RSoft DiffractMODは、RCWA法に基づく解析ソフトウェアであり、CPU依存型のため、GPUの性能は処理速度に影響しません。
そのため、描画の安定性とコストバランスを重視し、ローエンドのNVIDIA RTX A400 (4GB)を選定しました。
将来的な拡張について
光学解析ソフトウェア「FullWAVE FDTD」の導入をご検討される場合は、公式な推奨スペックに基づいたGPU選定が必要です。
FDTDの導入を視野に入れる際は、事前にご相談いただくことで、用途の拡大にも対応可能なシステムをご案内いたします。
詳細なGPU要件については、Synopsys社の公式システム要件ページをご参照ください。
このような分野で活躍されている方へ
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テガラのオーダーメイドPC製作サービスは、導入時の用途に加え、将来的な研究規模の拡大を見据えたシステムの拡張にも対応しています。
各種ソフトウェア要件に応じた構成のご提案はもちろん、研究環境全体の構築に関するご相談も承っています。
お客様のニーズに合わせて最適なソリューションをご提供しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
キーワード・RSoft DiffractMODとは RSoft DiffractMODは、RCWA(Rigorous Coupled-Wave Analysis)法に基づく高精度な光学解析ソフトウェアで、主に光学材料やナノフォトニクスデバイスの設計・開発に利用されています。 |
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