
お客様より、粉体シミュレーションを用いた多面体粒子を含む計算を高速化するためのワークステーションをご相談いただきました。
多面体粒子を扱う際に、既存環境では処理が遅いため、GPUを複数搭載した並列処理で性能向上を図りたいというお考えです。
具体的には、「ANSYS Rocky」を使った計算を予定しており、ハードウェア面では、メモリは最低256GB、CPUは20コア級、ストレージはSSDとHDDの併用を想定し、予算は約500万円以内をご希望いただきました。
お客様の用途である粉体シミュレーションでは、特に多面体粒子を含む解析時にGPU並列化が大きな効果を発揮するため、弊社からは、GPU性能とメモリ容量を軸とした構成をご提案しました。
ANSYS Rocky の公開ベンチマークでは、単精度GPUを2枚用いた構成が倍精度GPU1枚に相当する性能を示すケースが確認されており、この知見を踏まえて複数GPU構成を採用しています。
| CPU | Intel Xeon W5-3535X 2.90GHz (TB3.0時 最大4.8GHz) 20C/40T |
| メモリ | 合計256GB DDR5 5600 REG ECC 32GB x 8 |
| ストレージ | 4TB SSD M.2 NVMe Gen5 |
| ストレージ2 | 8TB HDD S-ATA |
| ビデオ | NVIDIA RTX PRO6000 Max-Q 96GB(DisplayPort x4) x 2 |
| ネットワーク | on board (1GbE x1 /10GbE x1) |
| 筐体+電源 | ミドルタワー 1600W 80PLUS TITANIUM |
| OS | Microsoft Windows 11 Professional 64bit |
| その他 | 15A 200V電源ケーブル C19 – C14 |
GPU構成について
倍精度対応GPUが理想的ではありますが、非常に高額となりご予算を超える点が大きな課題でした。
そのため、性能とコストのバランスを考慮し、単精度GPUである RTX PRO6000 を2枚搭載する構成をご提案しています。
ANSYS Rocky の公開ベンチマークで示されている通り、単精度GPU2枚構成でも倍精度GPUに匹敵する処理性能が得られる場合があり、多面体粒子を含む複雑な解析でも大幅な高速化が期待できます。
VRAMも 96GB × 2枚 と十分で、大規模解析への対応力も確保しています。
CPU とメモリの選定について
CPUには Xeon W5-3535X (20コア40スレッド) を採用し、粉体計算だけでなくFEMや流体解析などCPU負荷の高い処理もバランス良くこなせる構成としています。
多面体粒子モデルの計算ではメモリ使用量が増加するケースがあるため、メモリは最低要件の256GBを搭載しつつ、将来的な増設に備えてスロットに余裕を持たせています。
ストレージと電源設計について
ストレージは、計算の応答性を高めるために NVMe Gen5 SSD (4TB) を計算用領域として採用し、データ保管用に 8TB HDD を組み合わせています。用途に合わせて高速性と容量の両立を図った構成です。
また、GPUを2枚搭載する本構成では200V運用が必須となるため、1600W 80PLUS TITANIUM 電源を採用し、安定稼働を重視した設計としています。
テガラのオーダーメイドPC製作サービスは、導入時の用途に加え、将来的な研究規模の拡大を見据えたシステムの拡張にも対応しています。
各種ソフトウェア要件に応じた構成のご提案はもちろん、研究環境全体の構築に関するご相談も承っています。
お客様のニーズに合わせて最適なソリューションをご提供しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
キーワード・ANSYS Rockyとは |

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