
お客様より、光学シミュレーションソフト Ansys Lumerical FDTDの計算時間短縮を目的としたワークステーションをご相談いただきました。既存環境より高速化できる構成と、メモリ容量の十分確保した構成をご希望で、大容量のSSDによるデータ保持性を重視されています。
【既存PC環境】
- CPU:Xeon Gold 6136 3.00GHz
- メモリ:合計756GB
- GPU:非搭載
GPUは計算用途ではなく、モデリングや結果表示が中心のため、ミドルクラスの製品を想定されています。
また、OSはLinuxで、予算400万円台での最適構成をご希望です。
ご相談の内容を踏まえて、弊社からは下記の構成をご提案しました。
| CPU | Intel Xeon 6505P 2.20GHz (TB3.0時 最大4.10GHz) 12C/24T x 2 |
| メモリ | 合計1024GB DDR5 6400 REG ECC 64GB x 16 |
| ストレージ1 | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 |
| ストレージ2 | 8TB SSD M.2 NVMe Gen4 |
| ビデオ | NVIDIA RTX PRO5000 48GB (DisplayPort x4) |
| ネットワーク | on board (10GbE x2) |
| 筐体+電源 | タワー 1500W 80PLUS PLATINUM |
| OS | Ubuntu 24.04 |
今回のご相談では、FDTD計算において重要となる「メモリ帯域」と、GPU負荷がそれほど高くない使用スタイルを踏まえ、バランスを重視したワークステーション構成をご提案しました。
更に計算速度とGPU性能を重視した構成をご希望の際は、事例No.PC-T62N255119をご覧ください。
CPU選定について
CPUには Xeon 6505P (12コア / 24スレッド) を採用しました。
Ansys Lumerical FDTDは CPU主体で計算が進むケースが多く、性能はコア数よりもメモリ帯域とのバランスに大きく左右されます。そのため、価格と実効性能のバランスが最適となる構成を選択しています。
メモリ構成と帯域
メモリは DDR5 ECC 64GB ×16 の合計 1TB を搭載しています。
既存環境 (約750GB) から容量を増やすとともに、DDR5の帯域向上によって大規模モデル実行時のスループット向上が期待できます。
FDTD計算ではメモリアクセス頻度が非常に高いため、帯域を最大限活かせる構成を重視しています。
GPUの選定について
GPUは RTX PRO 5000 (48GB) を採用しました。
今回の用途は計算よりも「モデリング」や「可視化」が中心であり、必要十分な描画性能と安定性を備えた中性能帯のGPUが最適と判断しています。GPUへの過剰投資を避け、その分をメモリやストレージに回すことで全体の効率を高めています。
ストレージと拡張性
ストレージは M.2 NVMe SSD (2TB + 8TB) の2枚構成としました。
シミュレーション結果を高速に書き込むだけでなく、大容量データを長期保存できるだけの容量も確保しています。M.2中心のシンプルな構成で、予算内で最大限のストレージ容量を実現しています。
OSと運用性
実行環境としてご希望の Ubuntu 24.04をプリインストールしています。
研究用途における安定性と長期サポートを重視した選択です。
本構成は
「GPUよりもメモリ帯域とストレージを重視したい」
「総額を400万円台に抑えたい」
というご要望に的確に応える設計となっています。
CPUやGPUに過剰投資せず、FDTD計算のボトルネックであるメモリ帯域と容量に重点を置くことで、実性能とコストのバランスが非常に優れたワークステーション構成となっています。
テガラのオーダーメイドPC製作サービスは、導入時の用途に加え、将来的な研究規模の拡大を見据えたシステムの拡張にも対応しています。
各種ソフトウェア要件に応じた構成のご提案はもちろん、研究環境全体の構築に関するご相談も承っています。
お客様のニーズに合わせて最適なソリューションをご提供しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
キーワード・Ansys Lumerical FDTDとは |

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