
エネルギープロセスの研究に携わるお客様より、GAMESS(US)を用いて、原子数100程度の構造体のエネルギー計算を行うためのワークステーションをご相談いただきました。予算80万~100万円程度で、どの程度のスペックが実現できるのかを把握したいとのご要望です。
使用するソフトウェアはGAMESS(US)の最新版(version June 30, 2023 R1 for Microsoft Windows)で、初めてGAMESSを利用するため、まずは普通に使用できる計算環境で検討したいと伺っています。
お客様からのご相談内容を踏まえ、弊社からは以下の構成をご提案しました。
CPU | Intel Xeon W7-2575X 3.00GHz (TB3.0時 最大4.8GHz) 22C/44T |
メモリ | 合計128GB DDR5 5600 REG ECC 32GB x 4 |
ストレージ1 | 1TB SSD S-ATA |
ビデオ | NVIDIA RTX A400 4GB (MiniDisplayPort x4) |
ネットワーク | on board (2.5GbE x1 /10GbE x1) |
筐体+電源 | ミドルタワー筐体 1000W 80PLUS PLATINUM |
OS | Microsoft Windows 11 Professional 64bit |
GAMESSの利用が初めてというお話を踏まえて、複雑なGPU計算は一旦考慮せず、CPU計算のみを考慮してPC構成を検討しました。そのため、GPUは画面描画用としてNVIDIA RTX A400としています。将来的にGPU計算が必要になった場合、RTXシリーズのGPUであれば交換可能な電源容量を確保していますので、導入後のカスタマイズにも対応しています。
■キーワード・GAMESS(US)とは GAMESS(US)は、アイオワ州立大学のMark Gordon教授らが開発した第一原理量子化学パッケージ。Hartree-Fock法や密度汎関数法 (DFT) などの計算手法をサポートし、電子相関補正や励起状態計算など高度な機能を備えている。また、フラグメント分子軌道法 (FMO) や溶媒効果を含む計算も可能で、幅広い分子物性解析に対応。 |
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