Omniverse用ワークステーション エントリー構成 (2025年9月版)

お客様より、Omniverse環境の動作確認や学習を目的としたワークステーションをご相談いただきました。
小規模な3D制作やPoC (概念実証) での利用を想定されており、GPUはRTX 4070Tiまたは3060、メモリは32GB以上をご希望です。
コストを抑えつつ、Omniverseの基本機能が快適に動作する構成をご希望いただきました。

ご連絡いただいた内容を踏まえ、弊社からは下記の構成をご提案しました。

CPU AMD Ryzen7 9700X 3.80GHz(Boost時最大5.50GHz) 8C/16T
メモリ 合計32GB DDR5 5600 16GB ×2
ストレージ1 1TB SSD M.2 NVMe Gen4
ビデオ NVIDIA GeForce RTX5070Ti 16GB
ネットワーク on board(2.5G x1) Wi-Fi、Bluetooth
筐体+電源 ミドルタワー筐体 1000W 80PLUS PLATINUM
OS Microsoft Windows 11 Professional 64bit

GPUの選定について

Omniverseの基本的な動作体験を重視し、NVIDIA RTX 5070Tiを搭載した構成をご提案しました。Omniverse Machinimaなどのアプリケーションにおいて、リアルタイムレンダリングや物理演算を軽快に処理できる性能を備えています。
特にRTX 5070Tiは、DLSSやレイトレーシング機能を活用することで、学習用途や小規模な制作環境でも高品質な描画体験が可能です。

CPUとメモリ構成

CPUには、8コアのAMD Ryzen7 9700X を採用し、Omniverseのマルチスレッド処理に対応できる構成としました。
メモリは32GBのDDR5を搭載し、個人利用やPoCレベルのプロジェクトにおいて十分な処理能力を確保しています。
将来的なメモリ増設にも対応可能な設計となっており、拡張性も意識しています。

ストレージとOS

起動用に1TBのNVMe SSDを搭載し、Omniverseのアセット読み込みやキャッシュ処理を高速化する構成としています。
OSはUbuntuの選択も可能ですので、ご希望の際にはお知らせください。

テガラのオーダーメイドPC製作サービスは、導入時のご用途に加え、将来的な研究規模の拡大を見据えたシステムの拡張にも対応しております。
ハードウェア仕様のカスタマイズや周辺機器の追加、各種ソフトウェア要件に応じた構成のご提案はもちろん、研究環境全体の構築に関するご相談も承っております。
お客様のニーズに合わせて最適なソリューションをご提供いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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キーワード

・NVIDIA Omniverseとは

NVIDIA Omniverseは、デジタルツインアプリケーションを開発・運用するためのプラットフォーム。3D空間でのリアルタイムコラボレーション、高品質なレンダリング、物理シミュレーションが可能で、製造、建築、科学など様々な分野で活用されている。OpenUSDフォーマットを中心に、複数のソフトウェアやツールを連携させ、現実世界のデータを基に精密な仮想空間を構築することができる。NVIDIA RTX GPUによる高速処理で、リアルタイムなレイトレーシングと写真のようにリアルな映像を生成する。

参考: NVIDIA Omniverse ※外部サイトに飛びます